イノたまごラボ・あのぶる の「こんなの作ったよ!」

「イノたまごラボ」はひとり同人サークルのようなものです。今のところ同人誌は作っていませんが、ソフトウェアからイベントまで、心惹かれたものを細々と。

非デザイナーだけどステッカー作ってみたよ

IT技術系コミュニティのイベントで、ノベルティとしてステッカーを配布しようってことで実際にデザインデータから作ってみたのでそのときに気をつけてみたこととか、反省点みたいなのをメモ。
シチュエーションとしてはわりとそのまんま、勉強会コミュニティのスタッフとかがお金を出し合ってロゴのステッカーを50〜200枚程度の小ロットで作るような感じを想定しています。 ある程度普通にステッカーをデザインするときにも使えると思いますが、文脈独特のポイントとかもあるのでその辺ご注意を。
あと、予算の範囲内でちゃんとしたデザイナーさんにお願いできるならその方が絶対いいと思います><

あ、基本的な入稿データ作成時の注意点は注文する印刷業者さんのマニュアルをしっかり読みましょう

今回利用したのはデジタさん。IntelliJ大好きいまいさんのブログを見て以前にもお願いしたことがあったので、その流れで。 www.digitaprint.jp

d.hatena.ne.jp

サイズ感について

完全にこの手のイベントでノベルティとして配布するときの話ですが、「何か特別な使い方をしてほしい」などの明確な理由がない限り、サイズ感は「MacBook背面のリンゴマーク」を目安に作るとよいです。ノートPCに貼ってもらうときにほどよいサイズ感になります。具体的に言うと大体5cm四方程度。予算的にも許容範囲かなと思います。
そこから大幅に小さくなると印象が薄いし、あまりに大きいとノートPCに貼りづらいかなぁと[要出典][独自研究]。
サイズ感が不安な場合、コピー用紙でもいいので一度実寸で刷ってみて、ノートPCの上とかに実際に置いてみるとよいです。

あ、あと、今回のケースみたいに小ロットで調子に乗って大きくすると、結構すごい勢いで値段が跳ね上がるためお気をつけて……

形について

デザインのベースにするロゴそのものにも依存するとは思いますが、なるべくなら正方形や円形に近い形にしたほうがステッカーとしてはサマになりそうです

正方形(もしくは長方形)や円形から大きく外れる場合、「カットライン」と呼ばれるステッカー本体の形状は実際の図柄に合わせてパスを切った方が良い感じに見えます。ちょっとこの辺はイラレが使えないと大変かも。

余白は2mmくらい取りましょう。ちょっと文章だけだと説明が難しいので、みんな大好きいらすとやさんのイラストを使って試してみることにします。

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図案外側の黒い線がカットラインのつもり。
左のよりは右の方がいい感じになりやすいです。10分作業で頑張って作ってみたけどこの例だとなんかピンと来にくいかも…?

デジタさんでお願いするなら、頑張ってアンカーポイントを40個以内に収めるべし!というか、多分今回のサイズ感のステッカーでカットパスのアンカーポイントが40個以上できる状況って、基本的にステッカーの設計としてあんまりよろしくない気がしています。
あと、こだわりがなければカットラインの角は丸めておいたほうが剥がれにくくてよいです。正方形のステッカーも可能なら角丸に。ピラミッドの例も角を丸めてみました。

素材の指定について

金銀フィルム、透明、ホログラムなど、特殊な用紙を使うなら地の素材をうまく生かすと楽しいです。

例えば、ホログラムを使うならこんな感じとか。余白の取り方がおかしいのは許してください

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ホログラム素材: Designed by Freepik

表面のラミネート加工は追加料金をかけてでもやったほうがいいです。「シール」と「ステッカー」の境目はわりとここだと思います。地味に重要! ディスプレイもスマホの画面もつや消しな反射防止シートが大好きな私ですが、ステッカーは光沢ラミネートの方がわりとサマになるかなーって思います。

ノベルティとして配る場合、納品形態のオススメは下記のとおり。(デジタさんの場合)
台紙ごとカット(≧四角形断ち落とし)>1枚四角カット>1シートに複数枚

その他もろもろ

凝ったことをやろうとするとやっぱりイラレが欲しくなるところですが、ごく単純な内容ならイラレがなくても発注できるみたいです。 https://www.digitaprint.jp/simulator/seal/simulator.php

それから、自分たち用に数枚欲しい程度であれば画像を用意してsuzuriで作った方が安上がりかなーと。透過pngをアップロードすればカットラインもいい感じに自動設定してくれます。すてき。
そのまま販売することもできるので、売って運営費の足しにしたりできるのかな。試したことないけど。

イラレCreative Cloudサブスクリプションで目先の出費としてはお金出しやすくなったけど、もうちょっとベクタデータを手軽に利用できないものかと思う今日この頃です。私は残念ながらInkscapeは使いこなせず……

それでは、みなさまよきステッカーライフを。

参考:非デザイナーがデザインっぽいことをしないといけなくなったときのおすすめ本

新人〜2年目くらいの頃にどういう経緯だったか先輩におすすめしてもらった、タイトルの通り非デザイナー向けのデザイン本です。

バックオフィスツールの実装とか、画面デザインに本職デザイナーさんの手間をかけられないようなシチュエーションに出くわしたときにも参考になるので、なんとなくレベルでもデザインに興味のある方、必要に迫られている方はぜひお手にとってみてくださいませ。
つか、気がついたら新版になってる……

ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]

ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]

  • 作者:Robin Williams
  • 発売日: 2016/06/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

T村閣下ありがとうございます!おかげさまでいまでも参考にしてます!