ここ半年くらいで知り合ってリアル世界でも仲良くしてくださってる渋谷さんがGMをされている「100グラード (通称:ハングラ) 」と言うリーディングユニットがあるのですが、先週末に公演があって急遽色々あった末に何とか時間が取れたので観に行ってきました。*1
リーディングって何やねん、という方もいらっしゃるかと思いますが、身も蓋もない表現をすると「朗読」。
「朗読の公演があります」と言うとなんとなく「それなりに大きなホールで真っ暗な舞台に高さのある椅子だけが置いてあって、ステージの中でそこだけにスポットライトが当たってゆったりした感じの服を着た演者の人が座って良い感じに古びた本を朗読している」というイメージを思い浮かべる方も居るのではないでしょうか。というか私がそんな感じでした。そういうイメージを持って行くと100グラードさんの公演は結構「あれ?」って思うかも知れません。まず会場が喫茶店だし。
ステージを作って、観客が10人も入ったらおそらくいっぱいになるだろうという感じの、でも古き良き喫茶店という感じの佇まいが素敵なキジトラ珈琲舎さんが今回の*2会場。演者と観客の距離も近いです。さすが渋谷さんはどこ吹く風という感じでしたが、お客さん近いと結構ドキドキするんですよね。それこそ本当の意味での「お客様は神様」っていうのを実感します。 www.minamiharuo.jp
演目は渋谷さんオリジナルのエッセイ・物語が1本ずつ、TOHOKU360の地域ニュース記事から2本、絵本から1本。公演時間自体は休憩入れて1時間くらいだったかな。 内容について(主にうまくまとめられない*3という理由で)多くは語りませんが、私ほやが苦手なんですけど聞いていてほやしゃぶを食べてみたくなったので私の負け*4ですw
話には聞いていたのですが朗読って結構聞いているほうも忙しくて、「耳で言葉を聞き取る」「内容を理解するために頭の中でイメージを膨らませる」というのを同時進行でやらないといけないのが結構大変。「言葉以外の情報がない」という意味では挿絵のない文章も同じなのですが、自分で文章を読むときは読み進めるのを中断してイメージを整理する時間を取ったり、必要なら戻ったりすることも自由に出来ます。でも朗読を鑑賞する場合、基本的にその辺の舵取りは演者さんがすることになるわけです。私はぼんやり耳で聞くだけだと右から左に情報が流れていくタイプなので余計に大変。
演目のうちTOHOKU360の記事は自由にアクセス出来るので後から記事を読んで思ったのですが、実際問題として「情報として受け取る」というだけ(←ここ重要)なら自分で記事を読むほうがやっぱり早いんですよ、写真もあったので余計にw
それを敢えて朗読で、と言うのは演者さんの解釈を経由して言葉が入っていき、さらに受け取る側でイメージを膨らませる、と言うのが肝というかポイントなんだろうなぁと思いました。そう考えると、同じ文章を複数の演者さんが読んで解釈の違いを感じ取る、というポプテピ式のスタイルもなんだか気になってきます。
自分で読むとき以上に時間使うし、さらに演者さんの時間も使うし、結構贅沢な芸術かも。
前述の通りで真剣勝負(!?)しようとするとこっちも体力が要るのですが、会場が喫茶店なおかげでゆったり聞こうとすればいくらでもゆったりと聞けるのは一般的な、というか私の勝手な朗読のイメージからするとだいぶカジュアルに聞きにいけるのかなぁと。
お店のコーヒーとピザトーストも美味しかったです。ブルーチーズのピザトースト。
あ、名物はいろんな色のクリームソーダだそうですよ。
余談ですが、100グラードさんの公演は写真撮影OKなんだそうですが、iPhoneで写真撮るときはLINE Cameraでマナーモードにして撮ると音が出なくて良い感じでした。静かすぎて自分のシャッター音にビックリしちゃうタイプの人は是非インストールしていきましょう。開演前に試し撮りしてたらフラッシュONになってて超焦りました…開演前でほんとよかった…
というわけで、次回公演は7月を予定しているそうなので、気になった方はFacebookページをチェックですよ。