イノたまごラボ・あのぶる の「こんなの作ったよ!」

「イノたまごラボ」はひとり同人サークルのようなものです。今のところ同人誌は作っていませんが、ソフトウェアからイベントまで、心惹かれたものを細々と。

発表資料のテンプレを作ってみた

タイミング的にアドカレネタとして取っておいても良いのですが、エントリーしているアドカレのどこにも収まりそうにないので普通に公開しちゃおうと思います。

この間、ふと思い立って発表資料のテンプレを作りました。
普段自宅で使うデスクトップがWindowsマシン・実際に発表で使うことの多いノートPCがMacということで、必然的にGoogleスライド*1を使う習慣ができていました。ただデフォルトのテーマを適当に使っているばかりなのは前々から気になっていたのを勢いで仕上げました。

まだ具体的な出番がないので、実際に使ってみて調整などは加えていくつもりです。逆にそういう時じゃないとこういうのはがっつり仕上げられないんですよね。

テンプレートの自慢タイム

まずは作ったテンプレートを自慢するために、テンプレートを(人に見せられる状態に調整して)出力したPDFファイルをSpeaker Deckに上げました。

speakerdeck.com

私の場合はデフォルトテーマの「シンプル(明)」の配色をこねくり回したのとよく使うレイアウトを少し増やしただけであまり凝ったことはしていないのですが、それだけでも意外とオリジナリティが出るなぁと感じています。地味にお気に入り。

このテンプレスライドをドライブ*2に置いておき、使うときにコピーして発表資料を作る、というスタイルを取る予定です。

あと私はよく吹き出しと矢印を資料に使うので、テンプレートにストックすることにしました。 TOPECONHEROESさんのデザイン素材にはよくお世話になっております。フキダシデザイン矢印デザインあたりは本当にしょっちゅう使っています。

あと地味なライフハック(?)として、スピーカーノートを手元で表示しながらスライドの方を全画面表示する方法をタイトルページのスピーカーノートにメモしてあります。

どんな風に作ったか

テンプレートにするスライドファイルを新規に作成し、ベースにするテーマを選んだあとにスライド⇒テーマを編集 から色々弄っていきました。

編集する主なポイントは以下の3つ。

  • 見出し・サブタイトル・本文のフォントを決めて設定する
  • 配色
  • よく使う(元のテーマにない)レイアウトがあれば作る
    • これは本当に人によると思うので、今回は割愛します

配色のやり方

配色方法自体はたくさんの方が情報を公開しているのでそれを見ていただくのが手っ取り早いと思います。

www.slideshare.net

こういう資料とか、「ノンデザイナー 配色」とかで検索するといろいろ資料が出てくるかと。

esaのデザイナーの@ken_c_loさんが公開しているこの資料とかも好きです(突然の告白) speakerdeck.com

ちなみにデザインをちょっとかじると「真っ白(#ffffff)と真っ黒(#000000)だけはやめとけ」というアドバイスを一度は耳にすると思います。真っ白はともかく真っ黒は実際私も避けた方がよいかなーと思っていて、例えば明るめ背景の文字色として使うなら具体的な数字で言うと#222222〜#333333周辺を目安に多少色味のある色を使った方がうまくまとまることが多いです。

※以降、いわゆるライトテーマ系の配色をする想定で書いていくので、ダークテーマの配色を組みたい場合はうまいこと読み替えてください

その配色戦略を理解した上で

  • 背景の色
  • 見出しの色(≒メインカラー)
  • 本文の色
  • アクセントカラー

の4種類を選び、それをもとに具体的な色を設定していくのをお勧めします。

ノンデザイナーがイチから配色を組むのは結構大変なので、coolorsのようなサービスを使っていい感じの配色を見つけていくのがよいです。絶対使いたい!という色があればその色を指定したりロックすることもできるので便利です。

テーマの色を編集するには、テーマ編集画面を開いた状態で「🎨色」というメニューを開きます。

そうすると画面右側に編集メニューが出てくるので、そこから色を選んでいきます。

Googleスライドではテンプレートの配色としては11色まで選べる(!!)のでもう一つブラウザのウィンドウで同じスライドを開いてプレビューをしながら合わせていくのが楽でした。

こんな感じのページやいくつか色合いを確認したいページを用意しておくのがよいです。

が、この↑スライドを見ても分かると思うのですが、ぶっちゃけこんなに色指定できてもそうそう使わないので、この辺の色だけ決めておけばひとまずよいかと思います。

  • テキストと背景1(見出し用の文字色)⇒見出しの色
  • テキストと背景2(通常の背景色)⇒背景の色
  • テキストと背景3(本文の文字色)⇒本文の色
  • テキストと背景4(アクセント用の背景色)⇒背景の色を暗くor薄くする
  • アクセント1(通常の強調色)⇒アクセントカラー
  • リンク⇒本文の色を薄くし、色味を強くする or 見出しの色の色味調整

私はこの色に加えて、コードブロックの背景用の色を決めています。

ちなみに「暗くする」「薄くする」「色味を強くする」という調整はカラーピッカーを使うとだいぶ難しい*3ので、ColorHexaのようなサービスを使うのがよいです。

ちなみにテキストと背景4の色がどこで使われているかというと、シンプル(明)でいうとここです。

フォント指定

私はウェイトの種類が多いという理由でM PLUS 1pかM PLUS Rounded 1cあたりを使うことが多いです。 少なくとも本文に使うのであれば「通常」と「太字」の2種類、欲を言えば「通常」「太字」「もっと太字」の3種類くらいはあるフォントを選ぶと見出しにも使えるので勝手がよいです。

発表後、資料をPDF化してSpeaker Deckとかに公開することも多いと思いますが、実はGoogle Slideには地味に罠があります。
おそらくライセンス絡みだと思うのですが、PDF出力時に埋め込みが正しくされないフォントがあり、特にタイトル部分などウェイトを変えたりすると顕著に目立つ、という問題があります。(地味にそれっぽい形状をしているということはアウトライン化されているのか…?)

Dela Gothic Oneでの例 Google スライド上の表示

Speaker Deckにアップロードしたときの表示

この記事がとても詳しく、ありがたく参考にさせていただきました🙏

note.com

2024年現在だともう少し対応フォントが増えているようで、少なくともZen Maru Gothicは問題なく出力されていると思います、多分。

speakerdeck.com

ということで、Googleスライドテンプレートの自慢をしたいがための記事でした。冬休みの作業ネタにいかがでしょうー

*1:じゃなくてもいいんだけどオンラインベースのサービス

*2:私は発表資料全般を置いているフォルダの一番上の階層に置いてます

*3:機能としては存在するが、人間の感覚に合わせたコントロールが困難