どうしても読書感想文が書けない(と思っている)ことがコンプレックスなので、ドラえもんの読書感想文がスラスラ書ける本を読んだ上で、実際に書いてみることにした。
発売日に届いてガッと読んだのにずっと下書きでいい加減外に出さないと腐りそうだったので放出します。
ユニコーン企業のひみつが届いたらしいので仕事終わったら読みます
— あのぶる+@断捨離中の🦥㌠ (@thatblue_plus) 2021年4月26日
この本はいわゆるテック系のソフトウェアエンジニアは高確率で通ってそうな「アジャイルサムライ」の著者による、「アジャイルの次」のチーム作りを、Spotifyの事例をベースに紹介する本。
「アジャイルは古い、イケてるチームは(もう)スクラムをやってない」というなかなか強烈なパワーワードで面食らってからのあれやこれやなんだけど、アジャイル系(?)の話を聞いていると個人的に感じる「イケてるチームって何だか楽しそう」という印象は相変わらずだったので、その辺はある意味ちょっと安心した。 ただ、少なくともSpotifyの例を読む限り、当たり前なんだけど強い裁量を認める代わりに求められているベストを尽くすことをかなり強く求められているので、正直これを読んだだけだとどうやってバランスとってるのか分からないけど、こんな環境でやってみたい一方で自分がうまくやっていけるのかがちょっと不安だったりもする。
日本国内だと「経営視点を持って」という発言が揶揄されがちなんだけど、実際本当にそれを目指すならこれくらいやってようやくそれが実現するんですよ、という意味で、ど真ん中の対象読者を経営層に置いているというのはそりゃそうだよなぁと思った。「目標を正しくすり合わせること」「誰が何に困っているかが常に明らかであること」「ミッションに対して真摯である限り、自分の立場が不当に脅かされることがないこと」あたりは保証されてないと無理だよなーと思ったりしています。 あと最近ちょっと思うんだけど、安心して仕事するには「(必要だと思って)言いたいことを言っても咎められないと信じられること」と同時に「自分に対して言われるべきことは全部言われていると信じられること」が必要なんだろうなーと思っています。これ心理的安全性絡みの何かで言及されてそうだな。
あとこの本で言ってるユニコーン企業のエグい裁量と責任と信頼のもとやってることを、現場責任者の首を賭けて勝手にやるみたいなすげーストレスフルにやって成功したケースがプロジェクトXなんだと思った。あとちょっと違うけど、なんかヤマハ社のコピペを思い出した。勝手な想像だけどヤマハもヤマ発も何となくあっちのテック系と気質が似てる気がしている。
トライブの大規模な再構成の様子が大学の研究室配属みたいでちょっと楽しそうだったのでちょっと体験してみたいなと思いました。