あけましておめでとうございます、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
前置き
昨年、諸事情*1により、必要に迫られてキーボードを新調しました。なかなか痛い出費でした。
元がHHKB Lite2なので、そのfor Macでいいんじゃないかとか散々悩んだ末、配送タイミング等諸々の都合が後押しになってHHKB Professionalを買うことに。ヘタレなのでJISキーボードです。
で、買ったはいいのですが、キーに印字されている内容と実際の挙動に微妙な差分があり、本格的にMacを使っての開発が初めてというのもあって、混乱状態に…
ディップスイッチの設定で左側のOptionキーとCommandキーの位置を入れ替え、おおよそ本体と揃えてはいるのですが、基本タッチタイプとは言えコンビネーションキー周りを目視で確認できないのはちょっと不便。
というわけで、「どこかに交換用のキートップって売ってないのかね」と探し始める日々がスタートしました。
TL;DR(悩んだ道筋を手短に)
- この手のカスタムキートップは圧倒的に海外の方がバリエーションが多い
- そのため、当然JISキーボード専用で対応しているものなんかない
- USキーボードを勧める記事を数本読んでも全く響かなかったのに、初めてJISキーボードを購入したことを後悔した
- USキーボード用のものが流用できるケースもあるが、そもそも「HHKB(東プレ軸)向け」というキートップの選択肢が少ない
∴既製品で所望のものを見つけるのはほぼ絶望的で、改造か自作しかない
さてどうしよう
とりあえずノリと勢いで、本題と全く関係ないキーを純正のカスタマイズキートップと交換しました。
仕上がりを見て職場で一人ニヤニヤしながら考えた、現状の選択肢はざっくり6つ。
- 諦める
- HHKB(東プレ)仕様の適当な無刻印キー*2を確保し、自分で昇華印刷を試みる
- Cherry MX軸用のアダプタを入手し、オンデマンドのキーキャップカスタマイズサービスを利用する
- 自力でレーザー印刷する(!?)
- レジンか3Dプリンタで自作する
- 諦めてUSキーボードを買う
…まぁ、1はともかく、私の工作の腕と財布事情を考えると、まずは2か3が現実的そうです。
調べてみて分かったこと
とりあえずメモとして残す目的なので雑多に箇条書き。多分ちまちま調整します。
- 日本語ではキートップってよく言うけど、英語圏だとkeycapsと呼ぶのが一般的らしい
- 「無刻印のキートップ=blank keycaps」
- HHKB Professionalは東プレ軸なのでRealforce向けと書かれているキートップも使える(が、海外サイトで探すときはTopreよりHHKBで調べた方が出てくる印象)
- 列(数学的には行なんだけど)によってキーの形が変わる。少なくともHHKBはUSもJPもキーの形状は一緒なので横幅(後述)と列だけ気にすれば大丈夫らしい。
- 手前2列がR1, そこから奥に向かってR2, R3, R4と続く
- ESCキーのみを凝ったデザインのものにカスタマイズする、という需要が一定ある*3らしく、特に説明なく列が選べない1UのキーキャップはR4用と見るのが正解っぽい。
- ポピュラーな素材としてPBTとABSの2種類がある。PBTの方が高級品。昇華印刷をしたいときはPBTを用意しないと溶けるらしい。
- 純正キーは調べてみたらPBTらしい。本体はABSっぽい。
- 海外サイトでキートップを探す場合、Topre とか HHKBって記載がなければだいたいCherry MX用の仕様と思って間違いない
- ◯Uというのはキーの横幅のこと。1Uが普通のキーのサイズで、1.5Uで1.5倍、2Uで2倍、…という感じになる。
- Controlキーとかを引っこ抜いて裏を見てみると1.75とか書いてあるやつ
- 1Uのキーならアダプタをつけることで割と安易にCherry MX用のキーが使えるが、スペースバーとかは軸の数や位置が違っていたりしてそうも行かないらしい
- HHKBの純正カスタムキートップの色がわりとそのままRealforceの純正(?)カスタム用キートップの赤と青っぽく見える
- これのこと
個人で昇華印刷をするための手順
Cherry MX用のキートップをHHKBに付ける
https://d-yoshi.github.io/topre/2018/01/08/topre-mx-adapter.htmld-yoshi.github.io
キートップのセミオーダー
無事に完成したらお披露目記事を書きたいと思います。きっと。
2021.12.08追記
3年越しの悲願達成。長すぎた。